三月十八日(日)己酉(舊二月二日 晴のちくもり

 

昨日送つてもらつた、『鎌倉遺文』 がもう屆きました。改めて開いて見ましたら、某大學圖書館から廢棄處分になつた本だけあつて新品同樣でした。概して、學校圖書館の史料・資料などは利用者がゐないためかたいへんきれいです。 

ただ、箱はなく、背中にラベルも貼られたままですが、氣にしなければたいした掘出し物と言へます。一册買ふ金額で十六册を手に入れたやうなものですから・・・。

 

しかも、古文書編の第一卷から第十三卷までの内容が、文治元年(一一八五年)から文永五年(一二六五年)までで、『吾妻鏡』 がすつぽり入る年代です。もつとも、『吾妻鏡』 は、治承四年(一一八〇年)から書きはじめられてゐます。その冒頭の缺けた五年分はといへば、すでに入手濟みの 『平安遺文』(天応一年・七八一年~元暦二年=文治元年・一一八五年) が補つてくれるので、まさにドンピシャの買ひ物でした。

 

で、今日も、朝晩の 『枕草子』 はちよぼちよぼですけれど、また無爲に過ごしてしまひました。