三月廿七日(火)戊午(舊二月十一日) 晴、あたたか

 

終日讀書。加賀淳子著 『南北朝 恩讐の争乱』(註) を讀み終へ、つづいて、北方版「南北朝」の二册目、『破軍の星』 を讀みはじめました。北畠顕家が主人公です。

 

註・・加賀淳子著 『南北朝 恩讐の争乱』 (河出書房新社) 

隠岐に配流されていた後醍醐天皇が復活、糾合された新田義貞、楠木正成、足利尊氏らの武士団によって、北条氏・鎌倉幕府は滅亡に追い込まれる。建武の新政がスタートするが、天皇・公家方と、実権を握った武士方とで齟齬を来し、大きな軋轢・裂隙を生み、それぞれ南朝、北朝に天皇を樹て、両側の思惑が入り乱れ激突、大混乱の戦闘争乱時代に突入する―。どうもややこしくてすっきりしない南北朝の時代とは何だったのか、いま注目の中世という歴史の「裂け目」がすっきり腑に落ちる名著。 

定評高い河出書房「現代人の日本史」10巻『南朝・北朝』を新書判で復刊。