十一月二日(金)戊戌(舊九月廿五日) 曇り

 

今日は、中仙道を一緒に踏破したお仲間の《東山會》、その第十回例會で西伊豆にやつてきました。 

一行は七人、宇都宮驛9時06分發、熱海行きの〈上野東京ライン〉の電車の先頭車輌に、それぞれ土呂、尾久、上野、東京、横浜、大船から乗つてきたみなさんと合流し、熱海驛からは伊豆急行に乘り換へて、蓮台寺驛には14時35分着。下田から來たバスに乘り、松崎乘り換へで、西伊豆町は仁科川をさかのぼつたねぎ(禰宜)の畑にある「やまびこ莊」にやつてきました。

 

今回のリーダーの渡辺さんが選ばれた「やまびこ莊」は、昭和48年に廢校になつた大沢里小學校が、地元住民の存續願ひにより昭和51年靑少年宿泊施設としてよみがへつたもので、現在、西伊豆町營宿泊施設として運営されてゐます。 

ところが、ぼくは南伊豆在住のころに何度も通つた仁科峠越えの道であるはづが、この宿舎には氣づきませんでした。廢校になつた小學校を變身させたところとして、知る人ぞ知る施設ださうです。

 

到着は4時45分。まづは温泉に入り、五時半からは、町のおばさんがこしらへてくれたこころのこもつた夕食をいただき、大滿足でした。あとは寢室に變身した敎室で飲んでお喋りするしかやることはありません。ぼくの部屋は二年一組でしたが、お喋りは、隣の一年一組の部屋でわいわいと、それでも九時前にはお開きとし、早々に就寢いたしました。