十一月三日(土)己亥(舊九月廿六日) 曇天

 

「やまびこ莊」にて、早起きして、ねぎの畑發7時03分のバスで、松崎に向かひました。なにせ一日に三便しかないバスですから、次はお晝の12時すぎになつてしまふのです。それで朝食はせずに乘り込み、松崎の「伊豆まつざき莊」でいただきました。

 

朝食後、岩科學校までバスに乘り、見學後は野道を歩いて伊豆の長八美術館に到着。そこで渡辺さんが依賴してくださつた地元のガイドの方が待つてをられ、長八美術館をはじめ、なまこ壁の通りや中瀬邸など松崎の見どころを案内してくださいました。

 

町はちやうどお祭りの眞つ最中で、天狗の面をかぶり杖をついた白装束の修験者のやうな方が神輿や山車を先導してゐるのが印象的でした。 

晝食はバスターミナル近くの洋食店で、ステーキ丼やハンバーグステーキなどをいただき、松崎始發のバスで、伊豆急下田驛に向かひました。

 

實は、そこに伊豆在住のころから親しい友人が待ちかまへてをられ、ぼくはもう一泊することになつてしまつたのです。ですからみなさんとは下田驛でお別れしました。