十一月廿四日(土)庚申(舊十月十七日) 曇り

 

心とからだに効く古本散歩、今日も神田と高圓寺の古書會館を二か所をはしごしてきました。 

掘り出した和本は、まづ、 『積善録』(一八二九年) です。これは、「大明賜進士袁黄と云ふ(唐土にては名高き大儒なる)人が、其兒天啓へ教訓の物語に綴りたる」ものを翻譯した本で、翻譯者は、「石門後学・曽根守愚」とあります。「石門後学 曽根守愚」で檢索したら、本書の畫像が出てゐたのには驚きましたが、心學と共通する内容なのでせう。ちなみに、これはシーボルトが國外追放された年に刊行された和本です。 

それと、『心學道の話 一』 と 『日本百將傳一夕話 卷之七』 の三册。 

『日本百將傳一夕話 卷之七』 は、源義經、上總廣常、千葉常胤、和田義盛、梶原景時の五名がとりあげられてをり、興味がかきたてられます。 

 

和書探索は、一種の知的冒険ですね。いつどんな本と出會ふかわかりませんから、見てすぐ判断できる知識を持つてゐなければなりません。さうでないと、見ても氣づかないことになります。時間と小遣と健康を費やして得られるものは決して小さくはないとは思ふのですが・・・。 

 

それと、先日我が家に遺棄された、我がココとそつくりな二匹は、楓と紅葉といふ名前をもらつて、飼ひ主が見つかつて引き取られて行きました。ちよいとさびしいです。

 

今日の寫眞・・・神保町で見たポスターと、もらはれていつた楓と紅葉