十二月三日(月)己巳(舊十月廿六日) 曇り

 

昨夜、菅江眞澄著 『伊那の中路 眞澄遊覽記』 讀了。つづいて、豫告にあつた 『わかこゝろ』 に入らうかと思ひましたが、十日ばかりご無沙汰してゐる、『源氏物語〈澪標〉』 を讀んでしまふことにしました。靑表紙本で四五頁、ちやうど半分讀んだところでした。 

ところが、『伊那の中路』 の變體假名よりずつとわかりやすいのではありますが、意味内容は深くて多彩でやはり難しい。參考書の助けがないと讀みこなせません。 

 

やはり、母の膝が骨折してゐたことがわかりました。たしかに醫師は骨折と言ひましたが、手術はしないといふので、ひびが入つただけなのかもしれません。 

それにしても、金属を入れた左右の大腿骨に異常がなかつたのは幸ひです。それでもしばらくは入院しなければなりません。まあ、心配といへば、今以上に痴呆が進まないことですけれど。