五月七日(月)己亥(舊三月廿二日) 曇天のち雨

 

母を送り出し、定例の齒科通院後、今日は妻と淺草へ行きました。京成關屋驛で東武線に乘り換へ、牛田驛から淺草驛まで、我が家から三、四〇分くらゐなものでせうか。連休が終はつたせいか人出も少なくてのんびり歩くことができました。 

目的は鼈甲屋(ベッ甲イソガイ)さんです。二年前の結婚記念日の思ひ出にと求めた、鼈甲の眼鏡の縁がよごれてささくれ立つてきたものですから、修理に出しにきたのであります。 

それから、近くの尾張屋さんで早めのお晝をいただきました。永井荷風が通つたお店です。妻はあんかけうどん、ぼくは天ぷらそば。あとは用がないので、新仲見世通りを通つて淺草驛にもどり、デパートをちよいと見て歸つてきました。 

できれば、龜戸天神にも行きたかつたのですが、次の機會にいたしました。

 

歸宅後はまた讀書。『楠木正成』 も面白さうです。これで北方版南北朝時代が讀み終へますので、また平安時代にもどらなければなりません。『枕草子』 を讀み上げ、『源氏物語』 に再び挑戰したいです。