八月十八日(土)壬午(舊七月八日・上弦) 

 

今日もエアコンいらず。寢ころんで、昨日購入した氣晴し本を讀みました。麻美和史著 『警視庁文書捜査官』 (角川文庫) といふ、その書名と「内容紹介」(註)にひかれて求めたのですが、一氣讀みにあたひしました。 

 

註・・・警察小説に新たなヒロイン登場! “文字”と事件を繋ぎ、犯罪者の心に迫る。 警視庁捜査第一課文書解読班──文章心理学を学び、文書の内容から記述者の生まれや性格などを推理する技術が認められて抜擢された鳴海理沙警部補が、右手首が切断された不可解な殺人事件に挑む。 

 

興味深かつたのは次の文章です。 

 

理沙はテーブルにコピー用紙を置いた。そこには江崎の書いた字がならんでいた。 

『です・ます』 調で書いているな。そう指示したのか?」 

「ええ。『だ・である』 調の常体だと、どうしても自分を恰好よく見せようという意識が働きますからね。それに比べると敬体は、『心的辞書(メンタル・レキシコン)』 から言葉を引き出す行為がストレートになります。夾雑物の入り込む余地が減るということです」 

 

難しさうな内容ですが、ぼくはぼく自身が 『日記』 を 「です・ます」 調で書いてゐるのでよくわかります。たしかにストレートに感じたことや考へが表現できるのです。「です・ます」 調、または 「です体」 とも呼ぶやうです。丁寧な文體だから 「敬体」 といふのですね。勉強になりました。 

アマゾンで檢索したら、二彈、三彈が出てゐたので注文してしまひました。