八月卅日(木)甲午(舊七月廿日) 

 

今日も讀書。翔田寛著 『逃亡戦犯』(講談社文庫) を讀み通してしまひました。面白い、實に面白いとくりかへしてもゆるされるでせう。しかも、明るい明日への希望をこめたエンデイングですから、読後感もいい。涙もろい人にはおすすめです。 

*内容紹介・・・昭和二十年八月十五日、大江山捕虜収容所から、日系二世の通訳・木島が米軍による戦犯逮捕を恐れて逃走した。やはり日系二世のマイク・ミヤタケが、GHQの先兵として木島を執拗に追跡する。逮捕容疑は「国家反逆罪」。敗戦直前の捕虜収容所で何があったのか。乱歩賞作家が史実をもとに描く傑作サスペンス。  

 

それと、ポーラ・ゴズリングの三册目、『負け犬のブルース』(ハヤカワ文庫) が届いたので、すぐに讀みはじめました。すると、冒頭はジャズの話で、讀みながら、映畫の 『バード』 と 『ラウンド・ミッドナイト』 を思ひ浮かべました。 

*『バード』(Bird)は、クリント・イーストウッドが監督および製作をつとめた1988年のアメリカ映画。ジャズサックス奏者チャーリー・パーカーの音楽と生涯を描いた伝記作品である。 

*『ラウンド・ミッドナイト』(Round Midnight)は、1986年のアメリカ・フランス合作の音楽映画。ジャズ・サックス奏者のデクスター・ゴードンが主演。 

 

夜、尾池さんのおばさんの通夜が近所の齋場で行はれましたが、ぼくは出かける力がなかつたので、母とともに妻に列席してもらひました。できれば、紀一さんと明さんと、幼なじみの正ちやんに會ひたい。