九月十一日(火)丙午(舊八月二日) 曇り、肌寒い

 

今朝は目が覺めたときから目がしぶくてなりませんでした。寢足りないのかと思つて、朝食後再び寢床に入りましたが寢つけはせず、昨夜から讀みはじめた、童門冬二著 『異聞 おくのほそ道』 を讀みつづけました。 

『大江戸釣客伝』 は其角が主人公(の一人)であり、芭蕉のことと、「奥の細道」に旅立つことなどが書かれてゐたので、同時代でもあり、關連もありさうなので手に取つてみたわけです。が、どうなんでせう。その文體です。これでも小説なのかと思ひました。描かれた人物のイメージがわいてこないのです。たんたんと物語の筋を追つてゐるといつた書き方です。それだけにテンポはいいですけれど。 

さう言へば、芭蕉の後半生といふか晩年は、「生類憐みの令」 が出されてゐた時代なんですね。その間、『鹿島詣』、『笈の小文』、『更級日記』、そして、『奥の細道』 の旅をしてゐるのですが、この「令」に抵觸するやうな出來事がなかつたのでせうか。 

 

今日もまたレンタルDVD 『イコライザー』 を觀ました。またといふのは、昨日につづいてとともに、以前一度觀てゐるからです。けれども、ところどころで思ひ出す場面があつたにしても、ほとんど初見のやうに面白くかつ興奮して觀ることができました。まあ、おとぎ話のやうな善懲惡の物語ですけれど、この惡者がのさばつてゐる時代、ただの鬱憤晴らしとして樂しんでゐられません。近々 『イコライザー2』 が封切られるやうなので、これも觀てみたい。 

 

内容・・・昼はホームセンターで真面目に働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAのトップエージェントであったが、現在は静かに暮らしている。 

ある夜、娼婦のテリーと出逢い、本に関する他愛のない会話を交わす内に、彼女がロシアン・マフィアに酷い仕打ちを受けていることを知る。人生に夢さえ抱けず、傷つけられるテリーを助けるため、夜、マッコールはもう一つの「仕事」を遂行する。それは人々を苦しめる悪人を葬り、どんなトラブルも完全抹消すること。しかし、この「仕事」がきっかけとなり、ロシアン・マフィアがマッコールを追い詰めて行くが・・・