八月十七日(金)辛巳(舊七月七日) 快晴、強風

 

近ごろEテレの朝9時代が面白い。「バビブベボディ」 とか 「ざんねんないきもの事典」 とか 「デザインあ」(註一) などがいい。今朝も 「デザインあSP」 を見てゐたら、風がさはやかだから今日も出かけたらどう。さう、柏の担担麺でも食べに行きなさいよ、と妻があまりにも優しく言ふものですから、何か魂があるのだらうかと思ひつつも、人を疑ふことを知らないぼくは、ついつい行く氣になつてしまひました。

 

で、ネットで調べたら、柏では關東圏内では唯一古本市が開催中ではありませんか。これは渡りに舟、これぞ天佑と斷じて出かけたのであります。 

いつもの柏モディで開催中の古本市を晝ごろまで漁りました。今日はどういふわけかハヤカワ文庫が目につき、期待を抱かせる題の 『ゼロの罠』 その他を求めて、そそくさと担担麺を目指したのでありました。

 

醫者からは分をひかへるやうに言はれてゐますが、鹽分の少ない担担麺なんて考へられません。罪悪感など吹き飛ばして美味しくいただきました。ただ、汁は飲まないやうに心がけましたが。

 

殘念だつたのは、太平書林さんでは期待できさうな本が見當らなかつたことです。ところが、道路沿ひに立てかけられた、すべて一册百圓の棚に、『増註 源氏物語湖月抄』(弘文社) 全三册があつたのです。箱はぼろぼろですが中身はまだ十分使用に耐へられさうです。棚には四册で三百圓とありますから、あと一册オマケ付きです。あまりにも安くてつい買ひたくなつたのですが、すでに持つてゐますので、がまんして歸路につきました(註二)。 

今日は、三四〇〇歩でした。 

 

註一・・・「デザインあ展」開催中(日本科学未來館 7月19日~10月18日) 

註二・・・日本の古本屋で調べたら、三册で二萬圓でしたよ! 買つとけばよかつたかも。 

 

今日の寫眞・・・太平書林さんと、店頭の 『増註 源氏物語湖月抄』