十月八日(木)丁巳(舊八月廿六日・寒露 晴

 

今日は朝から、『歴史紀行五十六 北國街道を往く(二)』の下書きを兼ねて、六日、七日の日記を書きはじめました。できれば今日中に書いてしまひたいと思つて、午前中は集中して書き出しました。ところが、晝食のとき、突然に母が、また例のごとく、「庭の植木どうにかならないかねえ。植木屋さんに賴もうよ」と言ひ出したのです。母が、このやうに言ひ出したら誰かがやらなければ、いつまでも「どうするの、どうするの」と言ひやまないものですから、妻と顔を見合はせて、うなづきあつて、食後、作業用の服に着がへて剪定作業を開始しました。二時間ほどが限界でしたが、花が散り終へた金木犀と山茶花と躑躅とそれに五葉松を剪定しました。けれども、今回は手を抜いて、金木犀以外は、剪定用鋏でジョキジョキと表面を切りそろえるだけにしました。それでも、母の部屋に入る日當たりはとてもよくなつたと思ひます。

まあ、たまにですけれど、お小遣ひを今もつていただいてゐる身ですので、昨日の今日で疲れが殘つてゐましたが、がんばりました。

夕食後、寢てゐたら、妻が氣を利かせて例のユンケルを買つて來てくれて、目の前にさし出すのです。いやあ、もう妻の思ひやりには涙が出てきさうでした。はい。

 

今日の讀書・・森詠著『お~い、半兵衞(五) 劍客失格』(学研M文庫)讀了。

 

今日の寫眞・・剪定し終へた庭の木々とお行儀のいい野良猫三兄妹。

 


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