七月十一日(土)舊五月廿一日(乙卯) 曇り時々小雨

 

『テロリストのパラソル』 をよみつづける。「大学闘争」の時代がえがかれてゐて、懐かしい思ひがしたが、ちよいと違和感をおぼえる。

『雪が降る』(講談社文庫) と 『ダナエ』(文春文庫) がとどく。

 

 

七月十二日(日)舊五月廿二日(丙辰) 曇天時々日差し

 

昨夜、『テロリストのパラソル』 讀了。面白い流れだつたけれど、フィナーレがそれまでの筋のつじつま合わせのやうで、よむはうの氣持としたらちよいと飛躍しすぎであるやうに感じた。

 

今日はまた、よみかけの 『源氏物語〈梅枝〉』 を讀み通してしまつた。これで三十二帖。あと 〈藤裏葉〉 で第一部が終了する。いちおう、すぐよめるやうに 『源氏物語〈藤裏葉〉』 を準備する。

 

 

七月十三日(月)舊五月廿三日(丁巳・下弦) くもり一時日が差したがのち雨

 

藤原伊織の 『ひまわりの祝祭』 を三分の一ほどよみすすんだところで放り出した。面白くない。といふより、ぼくの好みではないといふべきか。『てのひらの闇』 とその 『Ⅱ』 はとてもおもしろかつたが、『テロリストのパラソル』 はまあまあ。どれもおもしろいといふわけにはいかないらしい。北方謙三は、『三國志』 を除く中國史ものとエッセイ等以外、すべてよんだけれど、途中で放り出したことはなかつた。

まあ、それでも 短編集の 『雪が降る』 をよみはじめる。

 

 

七月十四日(火)舊五月廿四日(戊午) 雨のちやむ

 

藤原伊織著 『雪が降る』 讀了。つづいて 『ダナエ』 をよみはじめる。

また、『源氏物語〈藤裏葉〉』 よみはじめる。

 

 

七月十五日(水)舊五月廿五日(己未) 小雨降つたりやんだり

 

藤原伊織著 『ダナエ』 よみつづける。

 

また、「毛倉野日記(五十一)一九九八年六月」 書寫繼續。この月は寫眞が多くなりさうだ。

 

 

 

 

七月一日~卅一日 「讀書の旅」 ・・・』は和本及び變體假名・漢文)

 

二日 若松英輔著 『悲しみの秘儀』 (文春文庫)

四日 藤原伊織著 『てのひらの闇』 (文春文庫)

七日 山口博著 『王朝貴族物語 古代エリートの日常生活』 (講談社現代新書)

十日 藤原伊織著 『名残り火 てのひらの闇Ⅱ』 (文春文庫)

十二日 藤原伊織著 『テロリストのパラソル』 (文春文庫)

十二日 紫式部著 『源氏物語三十二〈梅枝〉』 (靑表紙本 新典社)

十四日 藤原伊織著 『雪が降る』 (講談社文庫)

十五日 藤原伊織著 『ダナエ』 (文春文庫)