二〇二〇年三月(彌生)一日(日)舊二月七日(癸卯) 晴 

 

終日讀書。佐々木 譲さんの北海道警シリーズ第二彈、『警察庁から來た男』 讀了。つづいて、第三彈に入る。 

今月は、少し輕い本を樂しみたい。

 

 

三月二日(月)舊二月八日(甲辰) 小雨

 

指先が冷える一日、今日も終日讀書。三匹の猫を抱いたり、撫でたり、揉んだり、けつこう氣をつかひながら我が玉座に座りつづける。

 

 

三月三日(火)舊二月九日(乙巳・上弦) 晴 

 

昨夜も夜更かし、佐々木 譲著 『警官の紋章』 を讀み上げる。これはたまらぬ面白さである。つづけて第四彈、『巡査の休日』 に入る。 

 

今朝も寢坊したけれど、外は晴れて暖かい。散歩日和りにつき、柏にタンタン麺を食べに行く。ついでに、松戸のブックオフと、柏の太平書林、それに、北松戸の萬葉書房、さらに、北千住からつくばエクスプレスで秋葉原まで足をのばし、そこのブックオフで、佐々木 譲の道警シリーズのつづきものその他を求める。 

とくに、法然著・石上善應譯註解説 『選択本願念仏集』(ちくま学芸文庫) と、柳田国男著・大塚英志編 『柳田国男山人論集成』(角川ソフィア文庫) を見つけることができたのは幸運だつた。 

今日の歩數は、六六〇〇歩。明日からまた寒くなつて天氣も下り坂になるといふので、いい散歩であつた。

 

歸宅したら、先ほど寄つてきた萬葉書房さんから、メールで注文した、鈴木重三解題 『正本製 第十二編』(日本古典文学会) が屆いてゐた。ところが、訪ねた時には、ぼくも言葉が足りなかつたかもしれないが、すでに賣れてしまつたと言はれたのだ。注文を受けてすでに送つたその本人がぼくだつたことに理解がおよばなかつたのだらう。できれば支拂ひをすませてしまひたかつた。 

 

 

三月四日(水)舊二月十日(丙午) 小雨 

 

今日も指先が冷たくなる一日だつた。 

佐々木 譲著 『巡査の休日』 讀了。つづいて、第五弾 『密売人』 に入る。 

昨日ブックオフで求めた、『るるぶ情報板 札幌』 の折り込み地圖が役に立つた。大通り公園はまあまあとして、大通り西八丁目広場とか、南一条通りとか、北一条東交番とか書かれてゐても、札幌の街のどのあたりなのか、かいもく見當がつかないので、地圖はありがたい。これで、このシリーズが立體的に讀める。 

ただ、以前に、東直著 「札幌ススキノを舞台にした新感覚ハードボイルド」、ススキノ探偵シリーズを讀んだ時にも、やはり地圖を開いて讀んだはづで、しかもシリーズすべてを再讀したにもかかはらず、忘れてしまつたのがちよいとなさけない。 

 

 

三月五日(木)舊二月十一日(丁未・啓蟄) 晴、強風 

 

今日も猫にかこまれて讀書。三匹それぞれに個性があつて可愛い。 

ただ、夜、アマゾンで、ザ・フォージャー 天才贋作作家 最後のミッション“ を見る。 

内容・・・天才的贋作画家レイ(ジョン・トラヴォルタ)は、ガンに罹った息子のウィル(タイ・シェリダン)の側にいたいがため、組織のボスに手をまわして早期出所をする。その代償として、ボスはボストン美術館のクロード・モネの絵を盗み、レイの描いた偽物とすり替えるように命じる。ミッション実行までの期限は3週間。父クリストファー・プラマーの協力を得て、贋作に挑みつつ、限りある生命のウィルと時間を過ごす。静かな男所帯の家族愛と人生をかけた大逆転のドラマ。 

クリストファー・プラマーが澁くてよかつた。 

 


  

 

三月一日~五日 「讀書の旅」 ・・・』は和本及び變體假名・漢文)

 

三月一日  佐々木 譲著 『警察庁から來た男』 (ハルキ文庫) 

三月三日  佐々木 譲著 『警官の紋章』 (ハルキ文庫) 

三月四日  佐々木 譲著 『巡査の休日』 (ハルキ文庫)