正月六日(土)戊戌(舊十一月廿日 晴

 

今日の讀書・・昨夜、『源氏物語忍草』 の〈賢木〉につづく〈花散里〉まで讀み、さらに二〇〇圓で求めた、バックナンバーの 『國文學 枕草子─表現の磁場』 の中から、橋本治・三田村雅子対談 「対話する枕草子・挑発する枕草子」 を讀みました。二十四頁にわたつてめんどうかなと思ひつつ、つい面白くて讀み通してしまひました。さう、一度途中で寢てしまつたんですけれど、激しい地震で目が覺め、それから寢られずに讀み通してしまつたのでした。まあ、『源氏物語』 が終はるのはいつのことになるかわかりませんので、『枕草子』 は竝行して讀んで行くことになるでせう。 

 

さて、今日は、「紫上系」(十七帖)讀破をめざして、いろいろと工夫を凝らしてみました。勉強や讀書は工夫して面白くしなければ長續きしないからです 

それで、表を作りました。縱には第一帖から第三十三帖までを記し、橫には、讀むべき參考書を書かれた年代順に二種竝記しました。 

一種目は、影印のダイジェスト本で、『源氏大鏡』、『源氏小鏡』、『十帖源氏』、『源氏物語忍草』 の四册。第二種は、古註と呼ばれる、手もとに影印本と活字本の兩方があるもの。藤原定家の 『奥入』、一條兼良の 『花鳥餘情』、それに本居宣長の 『玉の小櫛』 の三册です。そして、讀んだ帖については、縱横交叉するワクに讀んだ日にちを記していくのです。バラバラですが、もうすでに埋まつてきてゐます。 

もちろん、さくらアカデミーの 《源氏物語をよむ》 については、ぼくがテキストにしてゐる「青表紙本」のワクを設けました。が、まだ〈桐壺〉だけが埋まり、〈帚木〉を繼讀中といつたところです。ただし、ここには註釋書の、小學館の「日本古典文學全集」と新潮社の「新潮日本古典集成」は含めませんでした。また、『玉の小櫛』 は帖ごとに分けた書き方ではないので、適當に埋めていくしかありません。 

一番埋まつてゐるのが、とても讀みやすい 『源氏物語忍草』 で、「紫上系」のはじめから〈花散里〉までの七帖。その他の三册はばらばらです。そこで、これから 『忍草』 に肩を竝べるべく埋めていかうと決意してゐるところです。さくらアカデミー開校はもう來週に迫つてゐます。 

 

今日の寫眞・・朝刊の切り抜き。