十一月廿七日(金)丁未(舊十月十六日 晴

 

今日も、昨日につづいて八名のみなさんに、ワード版『歴史紀行』をお送りしました。『歴史紀行』の二十八から三十八までと、三十九から五十までを間をあけてお送りしました。

その際、頁のずれや書式的にちぐはぐがないかなど、全頁に目を走らせました。でも、三十七册目の木曾義仲のところと、四十册目の石橋山古戰場探訪のところはついつい讀んでしまつて、感激を新たにしました。芥川龍之介の「義仲論」がいいですよね。ちやうど古本屋で見つけたからいいやうなもの、木曾街道を歩かなければ取り上げることなどなかつたでせう。たいへん有り難い旅でした。

 

今日の讀書・・片桐洋一著『日本の作家7 恋に生き歌に生き 伊勢』(新典社)讀了。いい勉強させていただきました。『古今和歌集』を讀んで理解するために讀みはじめたんですが、いやいや、伊勢の人生とその歌が分かつてくることで、當時の宮廷生活はもとより、和歌の本質に觸れたやうな手應へがありました。

もともと和歌や俳句などは苦手なんですが、伊勢さんの歌がちよいと分かつてきて、なんだか自信がついてきました。それには、くづし字本文を讀むことを自分に課したからでせうか。いや、くづし字が讀めたので、それで和歌も分かつたつもりになつたのかも知れません。さうなると、これはまづいですね。

 

今日の寫眞・・八木書店の廉價本賣場で發見した 『益田家本 源氏物語繪卷』(美術出版社) と、參考書二册。それに今日の切り抜き。

 


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