四月廿四日(月)辛巳(舊三月廿八日 曇りのち晴

 

今日の讀書・・『源氏物語』〈桐壷〉 を繼讀。 

この本は、正しくは、『宮内庁書陵部藏 靑表紙本 源氏物語』 を、原形のまま複製したもので、なにせ藤原定家さんの筆ですから、拝みたくなるのをぐつとこらへて、即物的に手にして讀んでをります。 

それにしても分かりやすいくづし字です。はじめからこのやうに讀めたのかしら、と今はさう思ひますけれど、どうでしたでせうか。千年も前に書かれた文字が讀めるのはうれしいことですけれど、單語や言葉づかい、つまり意味内容が讀みとれないことに、時代の隔たりを感じます。 

さう、日本古典文學全集(小學館)の『源氏物語(一)』 の〈桐壷〉をばらして使つてゐますけれど、ついでに、新潮日本古典集成(新潮社)の『源氏物語(一)』 も、ばらして使ふことにしました。この二册があれば、だいたいは讀みこなせることでせう。 

 

今日の寫眞・・神保町、行列のできるお店(一)。