八月廿七日(日)丙戌(舊七月六日 曇り時々晴

 

隣の家の奥さんが亡くなりました。癌でした。發見されてから一年半といふ短さでした。年齢は、妻と同じ。すでに同い年の近所の方々が四人も亡くなつてゐて、妻もちよいとナーバスになつてゐます。

 

ところで、カツネコで、八月に入つて捕獲し、不妊手術をほどこしたノラネコが五十數頭、月末には六十頭を越えるでせう。可愛いといふ氣持ちだけでエサを與へつづけてゐる方々にも、增えては困ると氣づいて協力してくれる方と、なぜエサをあげてはいけないのよと居直つて捕獲に協力しないどころか、じやまをする方と、二派に分かれるやうです。 

捕獲して移動し、病院への往き歸り、はたまたお預かりしてめんどうを見る。それらの勞力以上に、協力しようとはしない方との對應の方が疲れるやうです。 

 

今日の讀書・・困つたことに、また寄り道です。ジョン ダニング著 『死の藏書』 (ハヤカワ・ミステリ文庫) を讀みはじめてしまひました。「すべての本好きに!」 なんて書いてありましたしね、だまされたと思つて讀み出したら、なんとなく肩の力もぬけて、單純に面白く讀み進んでゐます。 

なにせ、二册一〇〇圓のワゴンの中で見つけた本です。六册で三〇〇圓でした。その他何を買つたかは、寄り道したときに追々書いて行くことにします。 

 

註・・ジョン ダニング著・宮脇孝雄訳 『死の藏書』 (ハヤカワ・ミステリ文庫、1996/3/1 ) 

内容─十セントの古本の山から、数百ドルの値打ちの本を探しだす―そんな腕利きの“古本掘出し屋”が何者かに殺された。捜査に当たった刑事のクリフは、被害者の蔵書に莫大な価値があることを知る。貧乏だったはずなのに、いったいどこから。さらに、その男が掘出し屋を廃業すると宣言していた事実も判明し…古書に関して博覧強記を誇る刑事が、稀覯本取引に絡む殺人を追う。すべての本好きに捧げるネロ・ウルフ賞受賞作。

 

今日の寫眞・・今日のココと、一年二ヶ月前のココ。この姿は變はらず可愛い!