十二月卅日(土)辛卯(舊十一月十三日 晴

 

今日の讀書・・『源氏物語』 はお休みし、「御詠歌」(のくづし字)を勉強してきましたから、その參考書の三册を讀み上げてしまはうと、今日は朝から取り組みました。それぞれ味ひが異なり、歴史の勉強などもできて面白く、札所のお寺ごとに交互に讀み進みました。

 

ところが、晝食をいただいてゐると、母が、「兄ちやん、塀の蔦の伸びたところだけでも剪らない」、とかう語りかけてきたのです。さう言へば先日氣づき、妻といつやらうかと話してゐたところだつたのです。それを先に言はれて、まづいなとは思ひましたが、つまらなさうにしてゐたら、「いや、わたしが剪つたつていいんだけれどね」、なんて殺し文句がでたので、もうだめ。かうなつたら早くやるにこしたことはありません。晝食後、剪定ばさみでチョイチョイとすませてしまひました。 

ついでに、ふとんを干したり、掃除機をかけたり、なんてことはない、年末の大掃除の一日でした。明日一日で、三册讀めるでせうか? 

 

今日の御詠歌・・三十番の解説、三拾番、三拾壱番、三十一番の解説、(三十二番の解説は宿題)

 


 

*昨日の宿題、三十番の解説 

「第三十ばん あふみの國あざゐ(淺井)郡竹生しま がんこんざん(巌金山)ほうごん寺(寶嚴寺) 

本尊千手觀世音菩薩 御長三尺 開山ぎやうぎ(行基)ぼさつの御作なり」 

 

*第三十番札所 

「三拾ばん あふみのくに ちくぶしま 

つきもひも なみまにうかふ ちくぶしま ふねにたからを つむこゝちして 

月も日も 波間に浮かぶ 竹生島 船に寶を 積むここちして 

 

*第三十一番札所

「三拾壱ばん あふみのくに ちやうめいじ(長命寺) 

やちとせや やなぎになかき いのちでら はこぶあゆみの かさしなるらん 

八千年や 柳に長き 命寺 運ぶ歩みの かざしなるらん 

 

*三十一番の解説 

 「第三十一ばん あふみの國がもふ郡長めいじ村 ゑきやさん(姨綺耶山)長めい寺 

本尊聖觀世音菩薩 御長三尺 開き御作聖徳皇太子なり」 

 

竹生島には、〈中仙道を歩く〉で寄りました。このツアーでは、長良川の鵜飼見物、犬山城に岐阜城に彦根城と安土城跡も訪ねました。一生忘れえぬ旅でした。 

 

今日の寫眞・・白桃甘酒。ぼくが今まで飲んできた中で最も美味しい「飮む點滴」です。子ネコ、十二匹の中から二匹を引き取つてくださつた方が、くださつた甘酒です。こちらがお禮しなければいけないのに、ある程度まで妻とぼくが世話したからなんでせう。それにしても美味しい甘酒です。

 

それで、製造元に電話したら、有樂町のアンテナショップにあると言ふので出かけました。ところが、ショップには置いてなくて、注文しようとしてもできないといふのです。ええつと思ひましたが、何でかわかりません。歸宅して、いただいた方に傳へたら、そのショップの友人に連絡してくださり、その友人を通して注文がなされて、やつと手に入れることができました。が、それが意外に高くて、きつと賣れないと判斷して置いてないのかと思ひました。でも、美味しい!

 

その、甘酒のもととなつた二匹。引き取られる數日前の、ジュリアとマリアです。まあ、おそろしい名前をつけたものですが、そこまで口を出すことはいたしません。妻とは、時々、「ジュリ・マリ、どうしてるかねえ」と話してゐます。 

ついでに、我が家で育てられた子ネコたち。母親の實の子五匹に、捨てられた子ネコ七匹が加はり、それでも自分の子のやうにして育ててゐた母ネコがいぢらしい。この中に、ジュリ・マリもゐました。この間の「奮戰記」は八月から始まり、十月いつぱいつづきました。

 

それと、玄關前に集めた、切り揃へた塀の蔦。